2012年3月8日木曜日

1-2. Mediatombの設定

(目次)
Mediatombを初めて起動するとsqliteでデータベースを作成して使用できるようになります。しかし、sqlliteではレスポンスに難があるのでMySQLを使用するように変更します。
また、MPEG2をビエラでビデオファイルとして認識できるように設定します。

1) MySQLをデータベースとして使用

1-1) MySQLの起動
# service mysql start

1-2) rootパスワードの作成
# mysqladmin -u root password 'password'

1-3) MySQLへのログイン
# mysql -u root -p

1-4) dbユーザの作成
mysql> grant all on mediatomb.* to 'mediatomb'@'localhost';
mysql> set password for mediatomb@'localhost'=password('password');
mysql> select host,user,password from mysql.user;

1-5) データベースの作成
mysql> create database mediatomb;
mysql> flush privileges;
mysql> show databases;

以上でMySQLの設定は完了です。引き続きMediatomb側の設定を変更します。

1-6) config.xmlの変更
/etc/mediatomb/config.xmlを以下のように編集してMySQLを使用するように設定します。

    <storage>
      <sqlite3 enabled="no">
        <database-file>mediatomb.db</database-file>
      </sqlite3>
      <mysql enabled="yes">
        <host>localhost</host>
        <username>mediatomb</username>
        <password>password</password>
        <database>mediatomb</database>
        <port>3306</port>
      </mysql>
    </storage>

1-7) Mediatombの再起動
Mediatombを再起動すると自動的にMySQLデータベース内にテーブルが作成されます。
# service mediatomb restart

2) 拡張子とMIMEタイプの設定

2-1) config.xmlの変更
/etc/mediatomb/config.xmlを編集して拡張子に対応するMIMEタイプを追加します。
以下では、mpg と mpeg という拡張子のコンテンツについて、video/mpeg というMIMEタイプを割り当てています。
ビエラは、video/mpeg と video/vnd.dlna.mpeg-tts というMIMEタイプをビデオファイルと認識するので video/mpeg を指定しています。

    <mappings>
      <extension-mimetype ignore-unknown="no">
        <map from="mpg" to="video/mpeg"/>
        <map from="mpeg" to="video/mpeg"/>
        <map from="mp4" to="video/mp4"/>
        <map from="mp3" to="audio/mpeg"/>

(補足)
ここで設定しているのは、Mediatombにコンテンツ(MPEG2など)を追加した時に、Mediatombが拡張子を見てMIMEタイプを自動登録する為のものです。
また、どのような拡張子(例えば、exeとか)であっても、MIMEタイプが正しく指定されていればビエラ(DLNAクライアント)側はビデオファイルとして認識してくれます。ただ、コンテンツのフォーマットがビエラ側で再生できるものに限られますが・・・

2-2) Mediatombの再起動
Mediatombを再起動して新しいconfig.xmlを反映させます。
# service mediatomb restart

以上でMediatombに登録したMPEG2ビデオはビエラの「お部屋ジャンプリンク」で表示・再生できるようになります。次に、EPGrecをインストールして録画サーバとして使えるようにします。

(つづく)

3) おまけ
ビエラではビデオファイルだけでなくフォトファイルの再生ができます。再生と言ってもスライドショーなのですが・・・
ここでは、フォトファイルの一覧表示にサムネイルが表示されるように設定します。

3-1) config.xmlの変更
/etc/mediatomb/config.xmlを編集して拡張プロトコルを有効にします。

<protocolInfo extend="yes"/>

設定を有効にするにはMediatombを再起動してください。

(補足)
<protocolInfo extend="xxx"/>と<ffmpegthumbnailer enabled="xxx">の組み合わせによって、ビエラ側で機能するものと機能しなくなるものがあります。
以下に組み合わせを記載しておきます。

1. ビデオとフォトのサムネイル表示ができるが、トランスコードができない。
<protocolInfo extend="yes"/>
<ffmpegthumbnailer enabled="yes">

2. トランスコードができるが、ビデオとフォトのサムネイル表示ができない。
<protocolInfo extend="no"/>
<ffmpegthumbnailer enabled="yes"> or <ffmpegthumbnailer enabled="no">

3. トランスコードとフォトのサムネイル表示ができるが、ビデオのサムネイル表示ができない。
<protocolInfo extend="yes"/>
<ffmpegthumbnailer enabled="no">

(追記 2012年7月11日)
上記のバグに関しては、解決したので(ここ)に詳細を載せておきます。

(つづく)

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