2012年3月10日土曜日

2-1. PT2のインストール

(目次)
EPGrecをインストールする前にPT2とカードリーダ及び録画プログラムであるrecpt1をインストールします。
上記のインストールについては、ここのページで詳細に説明されているので、その通りにすれば問題なく使用できるようになります。なので、ここではCentOSを前提に説明しています。

1) インストールの準備
CentOSの場合、PT2のドライバをインストールする前に下記の環境をインストールする必要があります。
1. RPMForge
2. mercurial
3. kernel開発環境

1-1) RPMForgeのインストール
# yum install yum-priorities
# wget http://apt.sw.be/redhat/el5/en/x86_64/dag/RPMS/rpmforge-release-0.5.2-2.el5.rf.x86_64.rpm
※ i386の場合は、http://apt.sw.be/redhat/el5/en/i386/dag/RPMS/rpmforge-release-0.5.2-2.el5.rf.i386.rpm
# rpm --import http://apt.sw.be/RPM-GPG-KEY.dag.txt
# rpm -K rpmforge-release-0.5.2-2.el5.rf.*.rpm
# rpm -i rpmforge-release-0.5.2-2.el5.rf.*.rpm
# yum check-update

1-2) mercurialのインストール
# yum install mercurial.x86_64

1-3) kernel開発環境のインストール
# yum install kernel-devel.x86_64

2) PT2ドライバのインストール
次にPT2ドライバをインストールします。

2-1) PT2の認識を確認
以下のコマンドを実行してPT2が正しく認識されているか確認します。
# lspci | grep Multimedia

下記のメッセージが表示されれば問題ありません。
11:00.0 Multimedia controller: Xilinx Corporation Device 222a (rev 01)

2-2) PT2ドライバのダウンロード
以下のコマンドでダウンロードできますが、このドライバは2011年10月1日対応がされていないので、後で(2011年10月1日対応)を行う必要があります。
# hg clone http://hg.honeyplanet.jp/pt1/ PT2

2011年10月1日対応のドライバは、ここからダウンロードできます。その場合、以下のコマンドでダウンロードしたドライバを展開してください。
# tar xvf pt1-drv_20111001.tar.gz
# mv pt1-7662d0ecd74b PT2

2-3) PT2ドライバのインストール
# cd PT2/driver
(# make clean ← kernelアップデート等で再コンパイルする場合)
# make
# make install
(# rmmod /lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/video/pt1_drv.ko ← ドライバを削除する場合)
# insmod /lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/video/pt1_drv.ko

2-4) PT2ドライバの確認
以下のコマンドを実行してドライバがインストールされているか確認します。
# lsmod | grep pt1

下記のメッセージが表示されれば問題ありません。
pt1_drv                67372  0

2-5) PT2デバイスの確認
以下のコマンドを実行してPT2がデバイスに登録されているかを確認します。
# ls /dev | grep pt1

下記のメッセージが表示されれば問題ありません。
pt1video0
pt1video1
pt1video2
pt1video3

(2011年10月1日対応)
2011年10月1日からチャンネル編成が変更になっています。最新版のPT2ドライバには対応パッチが適用されていますが、そうでない場合は、2011年10月1日のパッチ適用後に再コンパイルする必要があります。その時の情報元が判らなくなったのでパッチをここに置いておきます。
readmeを参照してパッチを適用後、2-3)~2-5)を実行してPT2ドライバを再コンパイルしてください。

(補足)
yum-update等でkernelアップデートされ(OSを再起動し)た場合にはPT2デバイスが認識されなくなります。
その場合、(再起動後に)上記の2-3)から2-5)を実行してドライバを再コンパイルしてください。

3) recpt1のインストール
次に録画プログラムである recpt1 をインストールします。

3-1) libpcscliteのインストール
# yum install pcsc-lite-devel.x86_64

3-2) arib25ライブラリのインストール
# hg clone http://hg.honeyplanet.jp/pt1/ PT2_old -r 73
# cd PT2_old/arib25
# make
# make install

3-3) autoconfのインストール
# yum install autoconf

3-4) automakeのインストール
# yum install automake

3-5) recpt1のインストール
※ 以下の例では、2-2)でPT2ドライバを/usr/local/src/配下にダウンロードしていた場合です。
# cd /usr/local/src/PT2/recpt1
# ./autogen.sh
# ./configure --enable-b25
# make
# make install

(2011年10月1日対応)
2011年10月1日からチャンネル編成が変更になっています。2-2)で2011年10月1日対応ドライバをダウンロードしていない場合には、パッチ適用後に再コンパイルする必要があります。その時の情報元が判らなくなったのでパッチをここに置いておきます。
readmeを参照してパッチを適用後、3-5)を実行してrecpt1を再コンパイルしてください。

4) カードリーダ用ドライバのインストール
最後にカードリーダ用のドライバをインストールします。

4-1) perl-Gtk2のインストール
# yum install perl-Gtk2.x86_64

4-2) ドライバのダウンロード
pcsc-perl-1.4.6-2.fc8.x86_64.rpmpcsc-tools-1.4.10-1.fc8.x86_64.rpmをダウンロードします。

4-3) ドライバのインストール
# rpm -ivh pcsc-perl-1.4.6-2.fc8.x86_64.rpm
# rpm -ivh pcsc-tools-1.4.10-1.fc8.x86_64.rpm

4-4) スマートカード用設定ファイルのコピー
※ 以下の例では、3-2)でPT2_oldを/usr/local/src/配下にダウンロードしていた場合です。
# cd /usr/share/pcsc
# mv smartcard_list.txt smartcard_list.txt.bak
# cd /usr/local/src/PT2_old/b25_docs
# cp smartcard_list.txt /usr/share/pcsc/

4-5) サービスの起動
# service pcscd start

4-6) カードの認識確認
以下のコマンドを実行してスマートカードが正しく認識されているかを確認します。
# pcsc_scan

下記のメッセージが表示されれば問題ありません。
PC/SC device scanner
V 1.4.10 (c) 2001-2007, Ludovic Rousseau <ludovic.rousseau@free.fr>
Compiled with PC/SC lite version: 1.3.3
Scanning present readers
                    ・
                    ・
                    ・
Possibly identified card (using /usr/share/pcsc/smartcard_list.txt):
3B F0 12 00 FF 91 81 B1 7C 45 1F 03 99
        B-CAS

確認が終了したら[Ctrl]+[C]で終了してください。

4-7) 自動起動の設定
カードが正しく認識されていれば以下のコマンドを実行して自動起動するように設定します。
# chkconfig --level 35 pcscd on

以上で、PT2とカードリーダ及びrecpt1のインストールが完了し録画できる環境ができました。次にEPGrecをインストールして番組録画ができるようにします。

(つづく)

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